Streamer ストリーマーとは吹き流しとか彗星の尾っぽを意味している。
横に長ーくテール部分がお尾を引くようにヒラヒラしているもの・・だろうか。
フライフィシングにおいてstreamerはテールの長いフライやコザカナパターンのミノー、リーチパターンのフライのことだ。
ワームも含めてもいいだろうか。
使いだしたのは北アメリカであるがその起源はイギリスのサーモンフライだといわれている。
バックテイルなどヘアウイング素材から始まってフェザーウイング、
そして僕らが大好きなマラブーやゾンカーでおなじみラビットファー。
今ではシンセティックなクラフトファーやスードゥ―ヘアも使われている。
ちなみにタイトルのHigeストリーマーとは僕、阿寒クラブが使用している、巻いている、販売しているストリーマーの名前だ。
ひらひら部分のテール素材で好んで使うのがマラブーであるがスードゥーヘアを芯のようにしてマラブーをかぶせている。
それ以外にも多様なスレッドや光物をトッピングしている。
阿寒湖で使うようになってテールの長さも全長も長くなっているけれど、もともとはカーブシャンクフックにビーズヘッド、短いマラブーテールの川用のニンフだった。
阿寒湖でも最初はこのニンフをロングリーダーティペットで底まで沈めて超スローなリトリーブでザリガニやエビを意識して釣りをしていたが、
根がかりが多くて非効率だった。
極めつけは阿寒湖のベテランさんたちのシューティングキャストと高速リトリーブにあこがれて、フライもロングテイルに改造して引っ張り釣り師の仲間入り。
かれこれ30年も前の話だがそこから基本的なシールズファーツイストダビングボディ構造は変わっていない。
一番大きな変化はビーズの後ろに巻きとめるハックルがパートリッジからコックデレオンのヘンハックルに代わったことだろうか。
これによって鱒の反応は格段に良くなったし、釣り人もかなり「釣れた」・・
「あの襟巻いいねぇ~」とほめてもらえたものだ。
Higeストリーマーにはビーズ付きとビーズなしがある。
ビーズはあってもなくても釣果には差がないと思うが鱒の定位している位置、回遊層によって使い分けえることが多い。
僕は基本的にフライライン(ボディ)にシンキングラインは使わないのでフローティングライン(ボディ)とシンクティップとビーズにより沈めるようにしている。
カラーはオリーブカラー、クラレットカラー(茶系)、ブラックが基本色で河口用にチャートリュース、海用に赤をフライボックスに入れている。
ミックスボディーを巻きだしたのは道東にある湖沼群で釣りをするようになったのがきっかけだったような気がするが・・正確には思出せない。
イメージとしては春先よりも産卵期に入る8月以降に活躍したのではないかと思うが・・どうだろうか。
ツイストダビングなのでシールズファーを挟み込んでツイストさせればできるので難しいものではない。
トッピングに赤が多いのは婚姻色であったり卵を意識していることによる。
見た目のフライのバランスとしてはビーズなしの方が好きだ。
実際に釣るときはビーズヘッドの方が頭から沈むのでテールが膨らまずにバランスが良いと思っている。
僕自身は湖はビーズヘッド、川はビーズなしを使うことが多い。
ハックルの長さは様々でどちらが効果的かといえば長い方が良いと思っているが、
できばえから観ると上のBHチャートくらいの方がいい感じだ。
なので販売中の完成品フライにはその時の気分で全体長は同じでもハックルの長さにバラつきがあることをお断りしておく。