魚資源の保護に有効なキャッチアンドリリース
キャッチアンドリリースは2000年代になってフライの雑誌、フライフィッシャーの記事でも取り上げられるようになっていたから知ってはいたが、
それは海外や内地(本州地方)の釣り事情であって北海道には無縁じゃないか?と思う自分。
大阪の師匠の話を聞いてもバーブレスフックによる鱒のリリースが普通に行われる北海道の釣りなんて想像もできなかった。
何せトラウト天国北海道、ちょっと歩けばすぐにイワナやヤマメが釣れて、河口や海にはアメマスが群れている。
虹鱒の放流だって釣りグループは勿論個人レベルでもしている。
釣り大会があれば町ぐるみで生簀を作って大量放流するのが当たりまえ。
釣れたら食う・・普段釣りをしなくても釣り大会には竿を抱えて参戦する。
サケ釣りの光景こそが北海道民の釣りのイメージ・・恐ろしいことだけどね。
ホッケを漁港で釣る阿寒クラブ
心の奥底に芽生えた資源を保護する為のキャッチアンドリリース・・北海道もトラウト天国といえなくなる時代がいつか来るのかも!と思うようにもなったのもこの頃だ。
キャッチアンドリリース、バーブレスなどの意識が芽生えるのと同時に、
根っからのミーハー(古いか!みーちゃんはーちゃん)性分も手伝ってバーブをつぶしてタイイングすることに違和感はなく、
むしろ誇らしげなタイイングルーティンとなった。
もともとヒットした鱒をバラしてもそれほど気にすることもなく、次の鱒を釣ることができる環境だったし、
キャッチよりもヒットに主題を置いていたのでバーブのありなしで釣果をあんずることもない・・・小物釣り師は特にね。
フライフィシングアングラーならばバーブレスは当然ですよ!・・などとは言いませんが「えっまだバーブ付き?」とは思ったかも。
フライフィシングはフライを巻いて釣りへ行くことがスタート。
そのスタートがフックのポイント部分をバイスに挟んで締めてバーブを曲げたり折ったりする。
バーブが折れて目や頬に直撃したこともあった。
フォージドフックは時折ポイントごと折れてしまうこともある。
キャッチ&リリースを推奨する雑誌にコマーシャルを出している製造メーカー(当時はT社以外にもフックメーカーは元気だった)なのだから、
こぞってバーブレスフックを増やせばいいのに、などと当時はブツブツ独り言。
アウトドアブームでフライフィッシング人口も増えたとはいえ
餌釣、海釣り、ルアーなど釣り人口全体からすればわずか数%のフライフィッシングでは到底無理な話だ。
海外の釣りの歴史から見ても超後発の日本のフライフィッシングは何世紀も遅れていたと思われるが、
その根底にある釣り文化の違いが大きく影響していたのかもしれない。
あぁバーブレスフック無常
ということで2月25日19時公開の阿寒クラブの2024年初動画
AC370 How to make a barbless hook
フライフィッシング初心者向け How To動画です。
何のことわないバーブ付きのフックをタイイング前にヴァイスのジョーで挟んでつぶしましょう!というもの。
魚資源の保護・・リリースとバーブレスフックその3では
僕の師匠が監修したFFF(Federation of FlyFishers)の冊子の内容を記載しますのでぜひ読んでいただきたいと思います。
1984年初版なので古さはありますがあなたのフィッシングライフの「何か」になればと思います。