阿寒湖へ通ってくるフライ釣師の目的はアメマス釣なのだろうと僕は思っている。
がこの時期、ドラワカ秋の釣はちょっと状況が違う。
いやもしかするとこれが阿寒湖釣り師の本音なのかもしれない。
「虹鱒大好き」
特に昔の阿寒湖、阿寒川を知っている釣り師ならばなおさらなのだろう。
今の虹鱒とは全く別物の虹鱒が棲んでいたというのだからね。
スティールヘッド系統の虹鱒だと口をそろえて言うのはフィッシングランドの古参の面々。
そういえば昔20年くらい前になるけれど突然桶屋さんから9月の初めに電話が来たことがあった。
「河原さん虹鱒、来たよ!」って
何を意味していたのか理解できたのは10年後だった。
アメマスが産卵で川へあがって回遊する虹鱒がワカサギを飽食する。
漁場で起こるその激しいボイルが漁組の釣り好き漁師の目に留まらないはずもなく、
隙あらばそのボイルへフライを打ち込む漁師の様子が目に浮かんだ。
当然それを見ている地元北海道の釣師だって嫌いなわけはないじゃないか。
北海道の道東の釣師は皆さんニジマスが大好きです・・ね。
実は僕の友人も虹鱒好きだ。
僕と知り合う前のことだ。
北海道の釣が大好きな彼は年に何度も内地(本州のこと)から飛んできて北海道の川で釣りをしていたという。
もちろんそれはドライフライで狙う虹鱒だった。
楽しそうでどこか誇らしげな表情で虹鱒を構える写真を何度も見せてもらった。
ふとしたきっかけで知り合った僕がアメマス釣以外に興味のない釣り師と知って少しはがっかりしたと思うが、
僕に合わせてくれたのだろう、阿寒湖のアメマスを気に入ってくれて近年は阿寒湖だけに何度も足を運んでくれる。
だが僕は知っている、彼はやっぱり虹鱒が大好きなのだ(笑)
秋の季節に最も力を入れているのはその為だと僕は知っている。
春も夏も阿寒湖で反応が悪くなると「川へ行こう」とすぐに虹鱒へと向かってしまう。
そして彼はやっぱり誰よりも虹鱒を釣ってしまうのだ。
今回の動画はその彼が阿寒湖に着いたその日の動画です。
少し荒れ気味だから今日はご挨拶ね!とか何とか云って立ち込むと・・・まるで別人だ!
11月11日午後15時からご視聴できます。