久しぶりに旨いホッケを食べた。
スーパーで購入したが礼文産の大きなホッケは脂ものって実に旨かった。
日本酒をお供として大根おろしをたっぷり乗せた大きなホッケの身を口へ運ぶ
日本人、いや北海道民に生まれてよかった~と思うのである。
ただ、近頃の北海道の海は何かが違っているらしい。
今朝のNHKのダーウインが来た で取り上げていたのが
海洋熱波
つまり地球の温暖化の影響で海水温が高止まりしている。
それは表層でも100m層でも同じで、これによってはアリューシャン列島から運ばれてくる親潮(千島海流)が知床半島付近でUターンしているのだ。
その理由は温まった黒潮(日本海流)が襟裳付近から釧路、知床あたりまで北上して親潮を追いやっているからなのだ。
その為に回遊する魚類に大きな影響を及ぼしている、ということなのだ。
秋に秋シャケが取れずにブリが大量に定置網に入っていたりする。
時には漁港へシイラが入り込んできて鮭狙いの釣り人の竿を折ってゆく・・なんてこともあるらしい。
昨年の表層部分の水温分布
こちらは同じ時の100m層の水温分布
参考画像
北海道民にとって鮭は道民食の代表だ。
鮭は毎日食卓へ上がっても平気で食べ続けられるゆえの道民魚であり道民食なのだ。
たまに食べるブリは旨いかもしれないが、毎日食卓に上がることなど想像すらできない。
鮭が食べられなくなる日も来るというのは実に恐ろしいことだ。
さらに恐ろしいのはこの海洋熱波によって赤潮が大量発生していることだ。
赤潮は植物性のプランクトンであるカレニアセリフォルシスによって齎される。
釧路や厚岸ではこの影響でウニが大量に死んでしまったこともある。
海洋熱波についてはこちらのサイトをご覧いただければわかりやすい
JAMSTEC 国立研究開発法人海洋研究開発機構
国立大学法人北海道大学のプレスリリース
また日本海を北上する対馬海流(対馬暖流)にもデータ上では少なからずその影響が出ている。
阿寒クラブが大好きな年始特番大間のマグロ漁師のドラマで有名な冬の黒マグロ(本マグロ)が津軽海峡では不良が続いている。
確かに番組ではマグロ漁師は津軽海峡から太平洋へ漁場を変えていた。
また今朝のダーウインが来た では松前沖では8月の高水温時にこの黒マグロが岸から2,3分のところでボイルを繰り返す光景が戻ってきているようだと伝えていた。
釣れないとか、捕れないとか、食べられないとか、高いとか・・庶民(自分)の悩みは幼稚すぎるレベルであることを自覚した今朝でした。