ウェーダーは釣り師の鎧です。
日頃は穏やかに身を守ってくれ、ひとたび嵐になれば前を向いて戦ってもくれます。
まさにウェーダーこそ戦友といえるでしょうね。
懐かしいSSTジャケットと初代リオガジェゴス
阿寒クラブの基本装備はパタゴニアで
す。
もうかれこれ12,3年ほどはパタゴニアウェーダーオンリーです。
それまではウェーダーに高額なものを選ぶのではなく、安価で1年ごとに買い替えるようなウェーダーでした。
何せ昔は買いやすい価格のものがたくさんありました。
僕の場合は今とは比べ物にならないくらい釣行日数が多くウェーダーが乾く暇がありませんので数本必要だったのです。
リバレーも使いましたが、最も愛用していたのが浸透タイプもネオプレーンもリトルプレゼンツ。
低価格で品質も良く、何より気に入っていたのが修理のサポート。
そんなリトルプレゼンツも1年おきに修理へ出して、戻ってきてはまた水漏れ!を繰り返してました。
製品が粗悪ではなくて僕の使用が激しすぎたのです。
修理も昔は無償でアメリカ屋漁具が窓口で持ち込めば送料も無償で対応してくれました・・いまでは考えられません。
そんなリトルプレゼンツから一度手紙をもらいました。
返送されてきたウェーダーの中に
「次回水漏れなどがあっても今後このウェーダーの修理には応じられません。
生地の劣化が激しく修理は不可能です。」
そうだろうなぁ~と思って生地の裏側を観れば修理パッチが重なるように貼られていました。
冬に使用したネオプレーンの時にはアメリカ屋さんの方から
「このネオプレーンも素材自体が破壊されていて修理不能で戻ってきました」
といわれてしまいました。
ネオプレーンの素材の中にある気泡の中に水分が残って凍り付いて膨張して破裂状態だといわれました。
今でいえばアスファルト道路に穴が開いてそこに水分が入り込んで凍って亀裂しさらに多くの水分が凍って大きな穴になるような・・
北海道の雪解け後の道路みたいな感じといえばよいでしょうか。
その時から真剣にウェーダーについて考えるようになりましたね・・遅いか~
当時は高価なウェーダーとしてはSIMMSを着用している釣り師が圧倒的に多かったです。
ベテランさんや有名どころはこぞってシムスでしたね。
街中へ仕事で毎週のように出向いていた阿寒クラブはたまたまパタゴニアのアウトレットを知りまして
ある時、おもむろに入ってしまいました。
たまたま初代のリオガジェゴスのが発売されて1年ほど経過して微妙な汚れなどがある製品がアウトレットに出ていました。
おおっとラッキー?なのかどうかはわからんが試着しました。
当時は今ほどサイズ構成が豊富ではなくてとにかく股下がやたらと長い・・膝から下に溜まっちゃうんだよね。
胸周りも腰回りもぶかぶかでブーティもデカくてこれって本当にSサイズ?(レギュラー)という感じでした。
その時には購入しないで帰ってきたのですが数日後お店から電話があってショートのSサイズが出たとのことで行きました。
これはサイズも良くて・・実際には少し長かった汗・・けれど購入しました。
4層構造のH2noという素材に剥離する特徴があることはジャケットなどで知っていたので若干不安はあるが
重厚感は圧倒的でさらに色合いも自分好みでいい買い物だったと思います。
ついでにシューズもジャケットも購入しちゃったりして一気に10万円が消えちゃいました。
勇気がいったけれど嫁が半分出してくれました・・ありがとう
しかしそんな高価なパタゴニアのウェーダーもたびたび修理へ出かけていきました。
ほぼ水漏れが理由でした。
ピンホールなどではなく縫製ステッチ部分からの水漏れが多かったようです。
修理を依頼すると早くてひと月から長ければ半年みたいなこと言われたのでそれは困るとサポートへ直談判して代替え製品を送ってもらいました。
こういうところも以外にきちっとしている・・というよりもこのような依頼が多くて常に代替品を用意していたのではないかと思う。
それから新型が出るたびに頃合いを図ってアウトレットへ行っては購入していました。
おかげでリオガジェゴスシリーズは全て着用しました。
三代目の最終系リオガジェゴスはフロントジップになって着脱は便利になったのですが剥離の問題は一向に解決できず。
シューズの上のパネル部分に水が溜まって重くなりロボットのようになったのはキツカッタ~。
それでも情報として翌年発売のウェーダーは全く別なものになると聞いていたので代替品をトッカエひっかえシテ発売を迎えました。
それは画像右側のスイフトカレントジップフロントウェーダーです。
なんだか鎧そのものみたいなグレイッシュブルーの漢くささにやられました。
ただし、新商品に対して不安があるのでとにかく半年過ぎて問題が出ていなければ購入しようと弱腰・・・勉強したからね。
サイズ構成も大幅に変更があってこればかりは着用しないと厳しいと感じ、パタゴニア札幌北店で試着。
何点か試着してその場は自宅へ戻ってさて選定です。
シューズもダナーとコラボ製品なので検討する必要がありました。
マッチング、サイズ感、・・・しかし一番の検討材料はそこではありません。
ネックはなんといっても価格・・価格が~高すぎる~
というお話は次回その2へ